アカデミー賞複数の部門にノミネートということで、早速観てきました。この映画のタイトル、聞いたことあるなと思っていたら、1961年に公開された映画のリメイク版だったのですね。しかもその当時から名作中の名作と言われていたらしいのにそれをリメイクするなんて、スピルバーグさんすごいです。
定期的にアートに触れることで得られる効果なんてある?
以前、モーニングページについての記事を投稿しました。毎朝A4ノートに3ページ何でもいいから書こう、の次のステップとして「2週間に1回はアーティストデートの日を」と言っているんです。簡単に言えば芸術に親しむために足を運ぼう、というものなんですよね。
2週間に1回、映画とか美術館とかアートに触れるって難しくないですか?元々好きじゃないと楽しめないジャンルだと思ったし少なくとも私にとってはハードル高いな、という気持ちでした。美術館なんて特に10本の指で足りる程度しかきっと行ってないと思います。知識がないから観ても良さを感じることができない、というだけなのですが。とはいえ、映画も美術館も行ったことないわけではないんですよ。つまり、行ったことあるけど別に?という感想です。
そんなにいいというのなら実践してみよう
映画は好きではなかったというか、わざわざお金を払って長い時間拘束される意味が分からなかったし時間が立てばテレビでもやるのでそれで十分、という潤いの全くない思考でした。ですが、映画が好きって人多いですよね。なぜ?そんなにいいの?
モノを生み出す人って映画が好きっていう人が多いなって思いませんか。多分映画だけじゃなくて本もよく読むんでしょうね。もしかしたら教養の一つに過ぎないのかもしれないですね。私に縁がなかっただけで。いや、触れようとしなかっただけ。それはすぐ目の前にあって誰にでも手の届くものでした。
言葉で自分の思ったことを伝えるのが苦手な私としては、少しでもそれができるようになりたいという思いも込め、スクリーンっていい!っていう声も素直に受け止め「映画館で映画を観る」を今後の人生の趣味の一つになるよう一人で映画館に足を運ぶ努力を始めました。一人で映画館に行くことも一つのハードルでしたけれど、慣れてしまえばどうってことないです。見回せば、一人で映画に来ていそうな人は大勢いました。
アーティストデート、ってこういうこと!?って思った瞬間
今回、ウエスト・サイド・ストーリーを観て新たな発見がありました。それは、映画の内容がどうとかということとはちょっと違うものです。
新たな発見というのは、初めて現実世界から解き放たれた感覚になったことです。自分のいるところとはちがう場所、時代にいるようなそんな感覚っていうんでしょうか。外から見ている人ではなく。日本語じゃないところもそんな感覚に相乗効果をもたらせたのかもしれません。英語がまったくできない私にとっては外国語で話している人を見るだけでも異空間なのですから。映画館で洋画を好んでみることはあまりないものの過去に観た数少ない洋画の時はそういう感情は芽生えなかったので不思議です。
これがアーティストデートを設ける意味だとしたら、私はそれを体感できた、ということになります。やったー!もしかしたら映画好きな人ってとっくにこういう感覚を知っているということなんでしょうか。すごい。
映画館で「全集中」して観ることに意味がある
自宅ではなく映画館で観ることも重要ポイントなのでしょう。もし自宅で映画を観た(DVDなど)場合、異空間は味わいにくかったでしょう。自宅ですと周囲は雑念だらけです。ちょっと一時停止すればトイレに行けますし、とか、あ、コーヒー飲みたい、とか、LINEが来たら注意がそちらに行ってしまったりします。映画は全集中でスクリーンに向かう環境に置くことができ、クリエイティブを育てるには非常に大きな条件なんですね、私はそう思います。
映画を通して自分の感情にも成長があった
アーティストデートから話がちょっと反れますが、私は幸せな気持ちで終わる作品が好きで、途中ハラハラすることがあってもきっとハッピーエンドで終わるはず、と言い聞かせながら気持ちを落ち着かせようとするくせがあるし、そういう作品を選びがちです。今回あらすじを全く知らない状態で観に行きましたけれど、さてどういう結末だったんでしょうか。この作品を通して感情移入し過ぎることなく少しは「作品」として観ることができるようになった、ということは個人的な成長としてよかったなと思っています。これ以上はネタバレの域に達しそうなのでここまでとします。
アーティストデート、映画を観てカチコチの脳が少しだけリラックスしたようなそんな出来事でした。あーオリジナル版も観たいなぁ。
ではまた!
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